戦艦のカタパルトについて


98/05/02 22:51:28 JU87     PART4  

戦艦や重巡に水上偵察機を搭載し、偵察、哨戒、弾着観測などを行わせる構想は
大正6年巡洋戦艦「金剛」が初めてホ式水偵を、実験的に搭載し演習に参加した。
しかし この当時はカタパルト(射出機)が実用化できず、搭載機はクレーンで
海面に降ろすしかなく、また天候などにも左右され その運用は制限された。

昭和3年になって、ようやく国産のカタパルト第一号 呉式1号型(圧搾空気式)、
次いで同5年に 性能向上した呉式二号(火薬式)が完成し、以後運用される。

搭載する水上機も、カタパルト射出時の衝撃に耐える強度が必要であり、最初に
その能力をもった機体として採用されたのが十四式水偵だった。以後採用された
水偵は全てこの条件を満たしている。

任務を終えた搭載機は、母艦の近くに着水し滑水しながら接近、クレーンにより
揚収され再び航空甲板上に繋止された。
なお 射出時の搭乗員にかかる重力は3〜4G程度であった。
 
 日本海軍軍用機集 グリーンアロー出版社より




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