艦上発艦テスト


98/05/02 22:51:03 JU87     PART2  

初期の海軍機は、いずれもフロート付きの水上機であったが、1910年11月に
米海軍の軽巡洋艦「バーミンガム」の前甲板に設けられた木製滑走台から
カーチス複葉機が史上初の滑走発艦に成功し、車輪付き航空機の艦上からの
運用に道が開かれた。

日本海軍でも大正9年(1920)6月18日、桑原大尉の操縦によりソッピース パップを
使い水上機母艦「若宮」の前甲板上に設けられた特設滑走台から、最初の滑走発艦
に成功し、後に軽巡洋艦「木曽」、戦艦「山城」に設けられた特設滑走台からも
パーナル・パンサー、グロスター・スパーロホーク、十式艦戦を使っての発艦
テストが行われ、将来の空母運用に向けノウハウの蓄積に務めた。

なお「山城」におけるテストは
長さ(滑走距離)を稼げる第二砲塔の上に、全長18mの木製滑走台を設けた。
合成風速6m/秒の条件で、15mの滑走により発艦できたといわれる。



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