エンジンの話題3

エンジンの話題2


>束ねる本数は3〜5本ぐらいでないとかなり効果が薄い・・・
いやあ、実はそうなんですよね。各シリンダーの周期にもよりますが3本もしくは4本くらいが適当かと・・・。
本来排気は相互のシリンダーがお互いに干渉しあわないと”エンジン全体”での排気促進にはならないですからね。
まあ、実のところあの2本集合は燃焼不良をおこしがちな後列シリンダーの排気を前列の排気が(一方的ではありますが)
吸い出すというだけで、ご指摘の通りなんですわ。(えっとこの吸出しは、たしか”アスピレーター効果”でしたっけ・・・)

>そこで、わたしのオススメをひとつ・・・
うむ!まさしく真理!!
という訳で私はいつも両者を「スワール効果」の一言で表現していましたが。これは手軽で大変効果が上がると思います。

胃袋3分の1さんのご指摘は実に的確でしかも航空エンジンにも大変お詳しく、とてもありがたいです。私は二輪出身
(といっても純粋な整備工ではなくて、昔やってたレースのおかげで自分で整備をしなくてはいけなかった←理由:貧乏だったから)
なので星型エンジンを代表する航空エンジンは素人なのですが、おかげで大変勉強になります。(大感謝!!)

※ちなみに「スワール効果」とは・・・(これをご覧になっている航空ファンの皆様へ)
キャブレター(気化器)で空気とガソリンが混ぜ合わされるわけですが、気化とはいうものの、実際にはガソリン自体は
かなり粒子が大きく(というより殆ど”霧”状態)シリンダー内に到達した時点で初めて気化されます。つまりガソリンの
粒がシリンダー壁面やピストンクラウン(ヘッド)に触れたときに熱を奪いながら蒸発していくんですね(なのでエンジン
の冷却にはガソリンもかなりの役目を帯びている)。これを更に促進させるために「気流の渦=スワール」を発生させる
訳です(ガソリンの粒子を小さくできる)。またこのスワールは燃焼後にも大きな効果を生みます(プラグの点火によって
発生した火炎をこの渦流を利用してかき回し、短時間内で燃焼を完了させる)。スワールを発生させるのに、エンジンによって
様々な工夫が有りますが大体次の様なものに代表されます。

・吸気管内に仕切り板を設けて気流に回転を与える。(小改造で可)
・吸気バルブのリフト量を抑える(バルブの中心から”より放射状”に”加速”させて混合気を吸い込む:これも小改造)
・リフト量をおさえられない場合はバルブ形状(断面形状)を工夫する:特に問題無し)
・サイドバルブエンジンを使う(げ、これじゃ時代が逆戻りしてる。これ、ウソです。たしかにスワール効果はあるけど)

ちなみに、質問で〜す。吸気をターンフローさせるのに、吸排気のバルブを”たすきがけ”したエンジンってあるんでしょう
かね・・・。DOHCなら可能なようなんですけど(ちょっとあさはかだったかな?)







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