181 銃器にあまり詳しくない友人から「拳銃の威力を分類でわけるとどんな感じになるのか?」というような趣旨の質問をされ、そのときはとりあえず↓
・22〜30口径あたり/下
・30〜38口径(380ACP)あたり/中
・9mmパラ、357mag、357sig、そのほか概ね40口径以上45口径あたり/上
・口径が40以上で○○マグナムなど名前がなんとなく凄そうなもの/特上

などと(かなり大雑把で語弊ありですがわかりやすくということで)説明したのですが、実際専門誌などでの正式なカテゴリーはどうなっているのでしょうか。また、上記のように説明した後「投げナイフが刺さったときの威力ってどれくらい?」と聞かれ、これが少々困りました。
投げた速度やナイフごとの重量にもよるのでばらつきが出るのでしょうが、「上」扱いの拳銃より高くはならないだろう、くらいの見通ししか立ちません(場合によってはこれも間違いかも)

この説明をもう少し分かりやすく補強してやりたいのですが、修正案などご教授いただけないでしょうか。
シートン

  1. ご友人があまり詳しくない方ということなので、シートンさんがなさった説明で概ね十分じゃないかと思います。
    投げナイフの方はあまりよく判りませんが、基本的にナイフを殺傷目的で使用する場合は急所、典型は太い動脈を狙うわけですから、銃弾の威力と同じ感覚で説明するのはちょっと困難かも、と思います(銃弾にも失血死させる要素は強くありますけど、組織破壊のメカニズムが幾分異なるかと)。
    satoski

  2. http://www.nlectc.org/txtfiles/BodyArmorStd/NIJSTD010103.html#classif
     NIJのクラス別けはどうでしょう?
    SUDO

  3. >2
    便乗質問失礼します。
    上掲のクラス分けにて、
    type-2と、type-3aに同じ9mmが、
    (恐らくハンドガンと)SMGで、異なる区分として配されています。

    これは、一般的なsmgの方が長口径バレルを持つ
    =初速が高いのでより大きなエネルギーという認識で宜しいのでしょうか?
    WR

  4. >3
     SMGには強装弾を用いることが多いからでしょう。
    SUDO

  5. 月刊 GUN 誌別冊5号「GUNのパワーとメカニズム」に、各種拳銃/ライフル/ショットガン・スラッグによるスイカ、ポリ瓶、コンクリートブロック、防弾チョッキなどへの実射テストの様子が掲載されています。

    http://www2.noda-ya.com/gun/gun-books.htm

    1990 年の出版ですが今でも入手可能なようですし、古本屋さんで掘り出せる可能性も高いと思います。
    ささき

  6. >3.type-3a 9mm
    2.4 Type III-A (44 Magnum; Submachine Gun 9 mm)
    9 mm full metal jacketed bullets, with nominal masses of 8.0 g (124 gr) impacting at a velocity of 426 m (1400 ft) per second or less.

    ・・・・・・これは、一般的なsmgの方が長口径バレルを持つ長口径バレルを持つ

    >4.SMGには強装弾を用いる

    それは、>3.+>4.の相乗効果。
    但し フルメタル弾で ここまで速い奴を定義しているとなると 一般コマーシャルで入手できる
    ホットロード弾(+P)ではないでしょう。
    推測するならば、基本的に軍・公用サブマシンガン専用弾でしょう。 例えばこんな弾。(特殊例!!)

      http://www.gunsamerica.com/guns/976375021.htm

    軌跡の発動機?誉

  7. >3.4.
    ご回答有り難う御座います。
    なるほど。同じ9*19でもSMG用としての設定があるのですね。

    と、ここでもう一つ疑問が生じました。
    各国の公安特殊部隊で、メインにMP5などのSMG、
    サブにハンドガンを装備。共に使用弾種は9*19という装備例がありますが、
    この場合、それぞれ異なる仕様の9*19が支給されるのでしょうか?

    管理面でかなり繁雑になるお話しですし、恐らくはSMG用の強装弾を、
    ハンドガンでも用いているような気がしております。
    国や時期によって様々なパターンがあると思われますが、
    何かしら参例がありましたら、御教授頂ければ幸いです。

    >シートン様
    別方向に話しを広げてしまい申し訳ありません。
    WR

  8. サブマシンガン専用の9ミリ弾、というものはないと思いますよ(メーカーが自社商品をそうカテゴライズする事は有り得るでしょうけれど)。
    軍用の9ミリ弾は単純に制式のものが強装弾である、ということなのでしょう。
    ご存知の方も多い米軍M9ピストルのスライド破損事故なども、制式弾であるところの強装弾を大量に発射した為発生したもので、本来拳銃用の9ミリ弾を使うべきところをSMG用の弾を使ったから起きた、というようなものでは無かったはず。
    ですので、
    >管理面でかなり繁雑になるお話し
    ということも無いかと思います。
    法執行機関でも基本的に同じでしょう。
    satoski

  9. SMGに強装薬が用いられたのは主として第二次大戦時です。
    当時のドイツ軍はSMG用9×19実包に強装弾を持っていましたし、米軍もSMG用45ACP強装薬実包を装備しておりました。
    実際M1911拳銃でSMG用実包を発射しても普通に整備されていれば問題が無かったとされています。
    以下は、基本的な流れとしてご理解ください。
    突撃銃の実用化以前、SMGが正規軍同士の対決に有功であった時代なら、その足りない射程や威力を補強する意味で強装実包を使用するのが一般的であったわけです。
    以後、軍隊が装備するにしろ、突撃銃に圧されたSMGの使用用途は徐々に法執行よりの性格をを持つことになります。
    何故、法執行にSMGが用いられるのかといえば拳銃弾の威力が低く二次災害の防止に適当と判断されるからです、とすれば、長射程や高威力を期待して強装薬実包を使う必要は無いのではないでしょうか、むしろ弾頭形状に注目し弾頭エネルギーを目標に集中し、貫通や兆弾に配慮する方が重要ではないでしょうか?

    退役老少佐

  10. >8.9
    多くの示唆、有り難う御座います。
    すると現在、公用(軍用)であるところの9*19は、
    市販のハンドガン用よりも強装であるものの、
    特にハンドガン用SMG用と区別されている訳ではないということですね?

    すると最初の疑問に戻るのですが、
    やはり2.で掲示いただきましたクラス分けは、
    (全部読んで気付いたのですが、ボディーアーマーのクラス分けなのですね)
    やはり口径長の違いによる初速の違い???
    なんでしょう。色々むつかしいものですね。
    WR

  11. >7.それぞれ異なる仕様の9*19が支給されるのでしょうか?
    >10.特にハンドガン用SMG用と区別されている訳ではないということですね?

    運用する側の考え方次第です。
    1.今昔、軍用としてみた場合、ロジスティックや財政面、生産面で拳銃弾薬のピストル用、サブマシンガン用 
      2種供給に余裕を持てると判断すれば実施しようとするでしょうし、戦局が悪化して余裕が無くなれば 
      統一の方向になるでしょう。
      平時から余裕が無い国でしたら 当然1種統一になるものと考えます。
       (その場合、ホットロード側に統一するものと推測します。 9mmParabellum)

      まともな正規軍を保有して行くなら、その他、高圧弾、練習用弱装弾 等 準備しなければならない弾種は色々と!!


    2.現代の警察・公安用は、一般コマーシャル品の範囲で入手すると思われます。(9mmLuger)

    3.米軍 M882 9mmBALL(NATO 9mmParabellum 準拠)は、ピストル、サブマシンガン両用妥協品と私見致します。
      (弱めのホットロード弾)

    〜?誉

  12. 皆様、ご意見ありがとうございます。
    これを基点に自分の知識を増やして、かつわかりやすくなるように再び説明してみるつもりです。
    シートン

  13. もう終わってるんですが、便乗質問にだけお答えして、本来のご質問者の方に何も申し上げないままになり心苦しいので、
    http://www.winchester.com/
    これが、ウインチェスターの弾薬のHPです、此処に主要な拳銃弾の初速、弾頭重量、初活力のデータがあります。
    一メーカーの公式発表値ですので?ってのもありですが。
    私は、これをヤードポンド法で記述されているのでメートル法に換算しなおし、エクセルで強力な順に表にしてみましたが結構理解の手助けになります。
    数値化すると、自分の思い込みが是正されたりしますよ。

    退役老少佐


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