216  どこへ書き込んでいいのかわからないので、ここに書かせてください。銃がひんぱんに登場する(戦争物でなく)「現代の」日本人作家のアクション小説を読みたいのですが、どんな作家の、できればなんというタイトルの本があるか教えていただけないでしょうか? 大藪春彦氏の小説以降で、できるだけ数多く教えていただけると助かります。あっちへ書け、というご指摘があれば、そちらに書きます。
てつへい

  1.  大沢在昌の近未来物(「天使の牙」、「BDT」、「相続人TOMOKO」など)には銃撃戦結構多かったと思います。近未来じゃないですが、「新宿鮫」シリーズ(特にシリーズ1作目「新宿鮫」は、改造銃作りの天才を追うストーリー)とか、「アルバイト探偵」シリーズも銃は出てきます。
     後は、逢坂剛とか垣根涼介とか生島次郎とか……。戦争物じゃなくて銃が出てくるとなると、ハードボイルドか近未来小説になるんじゃないでしょうか。
     「バトルロワイヤル」も銃出てきますね。
     福井春敏も(戦争物になってしまうかもしれませんが)銃は出てきます。この人の書く戦闘シーンは迫力ありますよ。
     純文学になりますが、「土の中の子供」で前回芥川賞を受賞した中村文則のデビュー作「銃」は、ふとしたことから銃を拾って、その魅力に取り憑かれてしまった大学生の話です。これも芥川賞候補になりました。
     参考になれば幸いです。
    hira

  2.  hiraさま
     たいへん参考になりました。ありがとうございました。さっそく読んでみます。
     日本では所持がいちおうありえない銃(競技銃、猟銃をのぞく)が、どんなシチュエーションで、どれほどリアルに描かれているのか、それを知りたくて書き込ませてもらいました。斎藤純さんの『龍の荒野』などは主人公がアメリカへ渡っているので、これならピースメーカーが出てきてもおかしくないですし、垣根涼介さんの小説でオアフ島へいってガバメントを撃つのも理解できますが、現代の日本でベレッタ・クーガなどをもっているシーンなどが出てくると、ありえる話なのだろうかと思ってしまいます。また、『バトルロワイヤル』はあまりにも非現実的な気がしますが、いかがなものでしょう。そういう読み方はよくないのかもしれませんが、なにせ読書量が少ないので、たくさん読んでいけばまたちがった視点が開けるのではないかと思いました。
     重ねてお礼申しあげます。
    てつへい


Back