カーチス XP-17
倒立V型エンジンのテストベッド
XP-17 は
P-1
の一号機を改造したものです。P-1 一号機はもともとカーチス V-1150D-12 を搭載していたのですが、1926 年には倒立V型のアリソン・リバティ V-1410 空冷12気筒エンジンに換装されてエアレースに出場しました。1930 年、倉庫で埃をかぶっていたこの機体に新型のライト V-1460-3 倒立V型液冷12気筒エンジンを載せたのが XP-17 です。XP-17 はあくまでエンジンテスト用の機体であり、カウリングすら板金を叩いて作ったような粗末なものが適当に付けてあるだけという代物で、一通りの試験飛行が終わったあと 1932 年 4 月にはスクラップにされました。
(文・ささき)
緒元(XP-17)
製作
1930年
生産数
1機
乗員
1
全幅
31ft 6in(9.60m)
全長
22ft 10in(6.96m)
全高
8ft 7in(2.62m)
主翼面積
252ft
2
(23.4m
2
)
乾燥重量
2204LBs(1000Kg)
全備重量
2994LB(1358Kg)
武装
なし
発動機
ライト V-1460-3 液冷12気筒 480hp
最高速度
165mph(265Km/h) 海面高度
実用上昇限度
21400ft(6523m)
航続距離
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