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リパブリック XP-69 高々度迎撃戦闘機

 XP-69 は 1940 年にリパブリック社により社内呼称 AP-18 として計画された自主開発の高々度戦闘機です。ライト R-2160「トーネード」液冷42気筒 2350hp エンジンをコクピット後方に埋め込み、延長軸で機首の二重反転プロペラを駆動する機構でした。断面積が小さく細長いトーネード・エンジンに合わせて胴体も細長く、P-47 とはかけ離れた細身の流麗な機体となる予定でした。本機のデザインにはのちにリパブリックで試作される F-12「レインボー」高々度偵察機と共通するラインが認められます。

 1942 年 6 月には 2/3 サイズのモックアップが製作され、ファストバック型風防を水滴型に変更するなどの改良点が指摘されました。しかし予定していたトーネード・エンジンの開発難航によって実機の製作は著しく遅延します。やがてトーネード・エンジンの失敗が決定的となり、また P-47 の発展型 XP-72 が順調な進展を見せていたため、1943 年 5 月にプロジェクトはキャンセルされました。
(文・ささき)

緒元(XP-69 予定性能)
製作--
生産数0
乗員1
全幅51ft 8in(15.75m)
全長51ft 6in(15.70m)
全高17ft (5.18m)
主翼面積505ft2(46.2m2)
乾燥重量15595LBs(7074Kg)
全備重量18655LBs(8462Kg)
武装37mm機関砲×4(主翼)
発動機ライト R-2160 液冷42気筒+排気タービン 2350hp
最高速度450mph(724Km/h) 高度 35000ft(10668m)
実用上昇限度48900ft(14905m)
航続距離1800ml(2897Km)


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