架空機の性能 . . 投稿者:辻 幸康


私自身、架空戦記物は嫌いではないのですが、どうも登場メカ(やっぱり飛行機?)がカタログ値の性能でブンブン
飛び回るというのがウソ臭くてなじめなかったんですね。という訳で戦史にもお詳しい奥村さん作ということで以下の
内容が盛り込まれたらなあ・・・などと思いつつ希望を書いちゃいます。

−エンテ翼雷電への希望−

量産は出来なかったが、熟練工員の職人芸で仕上げを施した完璧なエンジンを搭載したい・・・。しかも今までの構造を
理論的に見直し、同排気量・小改造で15%の出力アップを目指す!

・イグニッションコイル、プラグなどの電装品は米軍機からの分捕り品(コード類はもちろんゴム被覆)
・集合排気管による脈動効果が排気促進をうながすことが分かり、排気管は7本出しとなる
・球形燃焼室の採用で吸排気バルブの径を広げ、さらにツインプラグから1本プラグにし燃焼効率のアップ
・エンジンを機体後部に置く事によりオイルクーラーは水冷式を採用(これはオイルによる冷却を積極的に行うため)

全体的に高回転寄りのセッテイングとなったため低回転時(例えばタキシングの時?)にラフにスロットルを開くと
アフターファイヤーをすぐ起こすのが運用上での特徴(あの排気管からブバッ!と火を吐くやつ)かな。この辺は
物語上で再現させて他のポンコツ機と差別化してほしいですね。

さて、しばし冷静に考えてみる・・・。(自分)

う〜ん。これならエンジンの新規開発しなくても、1500馬力くらいはすぐ出せそう。つねにカタログ値に近い状態で
運用できれば(機体設計にもよるが)1万メートル上空で編隊飛行も夢じゃなさそうだし・・・。
そうだ、いいことばかりじゃ面白くないから”ありがち”な欠点も書いとこう。

・以前急降下(スロットル全閉)からの引き起こし(この時全開!)の時にアフターファイヤーが原因で排気管が吹き飛んだ事がある。
・どうしても高オクタン燃料が手に入らず、そこらのドラムカンの残りを使ったら試運転中にバックファイヤーを起こして
操縦席以降の機体部分が焼け落ちた(大火事)
・粘度の高い専用オイルは始動性に超難有り。エンジンが冷え切ってるとイナーシャのクランクがちっとも回らん。
・専用設計の”14連キャブ”は高回転でもよくエンジンを助けたが、操縦席のすぐ後ろに置いたために全開食らわすと
その激しい吸気音のため隊内電話がまったく通じない。
・馬の皮に樹脂を染み込ませたオイルシールの採用はオイル上がり(下がり)もオイルだれもなくなったが、おかげで
シリンダーヘッドを一回外すたびに整備兵はいつも徹夜だ・・・。

てな感じでどおでしょう・・・(ってエンジンのことしか書いてないや)。



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